久々のブログです、2ヶ月ぶりです。ニコ生がサイバー攻撃を受け、やっと復旧したのは喜ばしいことです。日本の配信サイトがあることは有意義なことだと思います。
さて、お金のはなしです。
どうも周りの話を聞くと、この不景気、お金のはなしになります。お金はとても重要で大切なものだというのですが、どうしても現金が最も強く素晴らしいようなことのように聞こえます。お金って何かについては、「貨幣って何だ?」で話をさせてもらいましたが、どうも忘れがちになるので、国家とお金の関係について何度も言い続けないといけないなと思っています。それでは復習です。そもそもお金とは何だという定義から、始めていきましょう。これは、とても重要なので何度でも言います。
お金の定義
単位(日本なら円)があること
譲渡性があること(みんながそのお金を使って取引をしていること)
債権・債務の記録があること
担保があること
以上4つを満たすものがお金です。もうひとつ、お金の考え方に古い考えと今の考えがあります。多くの人が誤っているのは今でも古い考えにとらわれていることです。古い考えを商品貨幣論、今の考えを租税貨幣論と言います。
商品貨幣論はお金は貴金属(金、銀など)でできているという考えです。この考えは歴史的には17世紀終わりごろにイングランド銀行ができるまでです。イングランド銀行ができた後は租税貨幣論が確立していきます。お金(日本なら円)で税金を支払わせることで、お金を流通させます。税金は外国通貨はもちろんのこと、金や銀でも支払うことはできません。物納ということがありますが、必ず競売にかけお金に換えます。お金の定義の2は税金の目的でもあります。ここで税金の目的をおさらいしておきましょう。
税金の目的
富の再配分
自国通貨の利用
経済(インフレ・デフレ)のコントロール
政策推進手段(税金控除など)
ここで、税金の目的2がお金の定義2を支えているわけです。ここで気付いたひともいると思いますが、税金は国家の財源として機能していません。これも多くのひとが誤った考えを持っています。目的税なるものは嘘です。国税を目的のために使うことはできません。ここが地方自治体と大きく違う点です。財務省も税金が財源であることをいいません。税金が財源でないからです。もちろん、家計(民間や地方自治体)はお金の収入と支出は大きな問題となりますが国家においては全く別な理屈であることを知らないひとが多いようです。税金は回収されると国庫に入って消えてなくなります。その分市中(民間)に流通するお金が少なくなるだけです。では、財源はどこにあるのでしょうか。これまた、多くのひとが誤っていて忌み嫌う、国債発行によって国家は財源を得ます。それ以外ありません。国債発行によってお金を生み出し、それを財源にしています。ここが地方自治体を大きく違うところです。地方自治体では円を生み出すことはできません。お金について国家と地方自治体をいっしょに考えるひとがいますが、大きな間違いです。実は国家以外に国内でお金を生み出すことできる商売があります。お気づきですね、銀行です。銀行は信用創造というやり方でお金を生み出すことができます、とはいっても制限は設けられています。ともあれ、国家は国債でお金を生み出し、それを国家の財源としています。国債は悪という方は国家の財源と税金の仕組みを知らないひとだということです。
ここまでで、国家とお金、税金と財源の関係が理解できたでしょうか。
さて、国債について話をしたので、「国の借金」について言います。結論からいうと「国の借金」はありません。「国の借金」は財務省の創った造語です。つまり、真っ赤なウソです。借金ということは誰が誰に借金しているのでしょうか。債権者は誰ですか?債務者は誰ですか?日本が現在、外国に借金をしていることを誰か聞いたことありますか?じゃあ、国民が債権者ですか?でも国債は実は日銀に当座預金を持っていないひとは買うことができません。国民が買っているのは既に発行された国債です。よくよく調べてみてください。日本について借金の借の字も出てきません。「国の借金」というひとがいたら、聞いてみてください。債権・債務者はだれですか?そのことを理路整然に言うことができるひとを僕に紹介してください。ぜひ、その国賊と話をしたいものです。
本日は、これぐらいにして「国の借金」というひとが国賊なのかを次回、話をしましょう。
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